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234年続く老舗茶農家が、世界市場へ踏み出すまで

Expandyの役割は、日本の素晴らしい作り手が「最高の製品を作る」という本来の仕事に集中しながら、迷うことなく海外市場へ羽ばたけるようサポートすることです。
日本には、世界に通じる技術や文化を持つ老舗企業が数多く存在します。しかし海外展開においては、言語、輸出規制、物流、そして「文化の壁」という大きな課題が立ちはだかります。
その一例が、京都・城陽で234年にわたり茶づくりを続けてきた孫右ヱ門(まごうえもん)です。
234年の歴史と、伝統を守り抜く「ほんず製法」の誇り
抹茶の歴史は古く、室町・安土桃山時代から続く日本の精神文化そのものです。孫右ヱ門は江戸時代から代々、その本質を次世代へつなぐ役割を担ってきました。
彼らの抹茶づくりを象徴するのが、伝統的な「ほんず製法」です。化学繊維を使わず、よしずとわらで茶園を覆い、日光を繊細にコントロールすることで、芽吹いたばかりの柔らかな色と旨味を最大限に引き出します。
「本当に美味しい抹茶をつくりたいだけ」
この強い思いから、手間もコストもかかるこの製法を今も守り続けています。農林水産大臣賞や全国茶品評会での受賞歴は、その妥協なき品質の証です。
課題:世界に広まる「抹茶」と、伝えきれない「本質」
近年、世界中で「抹茶」という言葉は広く知られるようになりました。しかし、その多くは加工用の粉末やお菓子のフレーバーとしての認知にとどまっています。
十代目当主・太田氏が海外の博覧会などで直面したのは、「製品は最高だが、その文化的背景や本来の価値をどう伝えればいいか」という壁でした。
- 言語や文化の異なる相手に、ストーリーをどうやって伝えるべきか
- 「健康に良い飲み物」という表面的な理解を超え、どう「心身を整える体験」として届けるか
伝統的な「ほんず製法」で、高品質な抹茶をつくることはできていても、それを届けるための「伝え方」と「仕組み」が不足していたのです。

Expandyが果たした役割:売るのではなく「価値を編み直す」
Expandyは、単なる販売代理店ではありません。生産者の想いを海外の顧客に響く言葉へと変換する「ストーリーテリング」のパートナーとして伴走しました。
太田氏は次のように語ります。「どの国で、どの言葉を使い、どのように伝えるのが最も適切なのか。その答えは今も試行錯誤の途中です。しかし、Expandyは私たちの歴史や製法を深く理解し、共に考えてくれる存在です。実務だけでなく『どう伝えるか』という本質を任せられることで、私たちは茶づくりに100%集中できるようになる。」
そして現在Expandyは孫右ヱ門の米国市場における販売代理店として、北米全域への供給体制を整える役割を担おうとしています。これは、品質・供給・ブランド価値を一貫して守りながら海外展開を進めるための、重要なパートナーシップでもあります。実務とマーケティングの両面を担うことで、孫右ヱ門の抹茶海外展開は、単なる輸出から「文化の伝承」へと進化しました。
商品の先にある「文化」を世界と分かち合う
Expandyのゴールは、単に商品を売ることではありません。抹茶の一服を通じて得られる心の安らぎや、日本の職人精神という「文化そのもの」を世界と共有することです。
情熱を持って作られた製品には、正しく理解され、評価される価値があります。私たちは、孫右ヱ門のような志ある作り手が、その誇りを失うことなく世界で輝けるよう、これからも共に歩み続けます。
海外展開をお考えの製造元・生産者の皆様へ
「自社の強みをどう海外へ伝えればいいかわからない」
「ものづくりに集中しながら、世界に挑戦したい」
そんな想いをお持ちの方は、ぜひ一度Expandyにご相談ください。
【孫右ヱ門について】
江戸時代(1790年頃)創業。京都府城陽市に拠点を置く老舗茶農家。安土・桃山時代から続く伝統の「ほんず製法」を守り続け、数々の賞を受賞。代表銘柄「白栲(しろたへ)」をはじめとする最高級抹茶は、高い評価を得ている。