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海外販売に苦戦中?理由は物流かも

日本ブランドの強みと可能性
日本製品は、職人技・品質・信頼性といった点で、世界中の消費者から高く評価されています。たとえば、日本の伝統工芸品、日本の食材、美容製品など、日本のブランドには海外市場で活躍できる大きなポテンシャルがあります。
しかし、海外販売に踏み出そうとすると、多くの企業が「物流やサプライチェーン」の壁に直面します。どれだけ優れた商品でも、在庫管理や国際輸送、関税対応が適切に行われなければ、顧客満足度の低下や利益の圧迫につながってしまいます。
参考:J-Beauty Products – Global Strategic Business Report
日本ブランドが直面する物流・サプライチェーンの課題
日本国内の効率的な物流から、海外ECの複雑さへと移行する際、多くの日本ブランドが壁にぶつかっています。以下に、代表的な4つの課題を紹介します。
1. 国内と海外発送サービスの違い
日本国内の物流は非常に高品質で時間通りですが、一方で国際配送では話が変わります。
国内倉庫から国際配送業者、現地通関・配送まで関係者が増えることで、遅延やトラブルのリスクが高まります。
2. 言語とコミュニケーションの壁
さらに、海外倉庫や配送業者とのやり取りでは、多くの場合英語や現地語の対応が求められます。トラブル発生時に対応が遅れ、顧客満足度の低下につながる可能性も。
3. 税関・コンプライアンス対応の複雑さ
加えて、国ごとに異なる輸入規制・必要書類・課税ルールへの対応が不可欠です。特に食品や化粧品は規制が厳しく、差し戻しや通関遅延が起こりやすい分野です。
4. 在庫予測と返品の難しさ
また、越境ECでは需要の予測が難しく、在庫切れや過剰在庫のリスクが常にあります。また、返品コストや手続きも国内とは大きく異なります。
参考:経済産業省 商務情報政策局 情報経済課
越境EC成功のために:海外販売をスムーズに進める戦略
これらの物流課題を乗り越えてグローバル販売を成功させるために、以下のような戦略が効果的です。

1. テクノロジーの活用
まず、在庫状況、注文、配送状況をリアルタイムで可視化できる在庫管理システム(例:TradeGecko、Zoho Inventory、Logistics Cloud)を導入することで、欠品や過剰在庫を回避し、サプライチェーンの混乱にも迅速に対応できます。
2. 越境EC支援パートナーの活用
すべてを自社で対応するのは非効率な場合があります。多言語対応・物流・通関・マーケティングまでワンストップで支援できるパートナーを活用すれば、海外展開の成功確率がアップする可能性がある。
3.デジタル文書と通関自動化への投資
IncoDocs、CustomsBridge、Kintoneなどのツールを使えば、商業インボイス、HSコード、原産地証明書などの書類作成・提出が自動化でき、通関処理がスムーズになります。食品や化粧品のような規制の厳しい商品にも有効です。
4. EC体験のローカライズ
商品説明やウェブサイトを、現地の言語や文化に合わせて最適化することが重要です。こうした対応によって、現地での信頼度が高まり、購入率の向上につながります。
5. 国際返品対応の最適化
返品物流業者と提携することで、国際返品のコストや手間を軽減できます。明確な返品ポリシーは、購入者の安心にもつながります。
6. 地域ごとのマーケティング戦略構築
MetaやGoogle広告などを活用し、地域別ターゲティングで最適な顧客にリーチしましょう。現地のインフルエンサーと提携することで、認知度アップも期待できます。
7. パフォーマンスと規制のモニタリング
Shopify MarketやGoogle Analyticsなどを使い、海外市場の動向や規制の変化を常に把握。迅速な対応でコンプライアンスリスクを回避できます。
参考:Shopify公式サイト – Ecommerce-outsourcing Strategy、JUSDA
近道はあるのか?
越境ECを完全にマスターする「真の近道」はありません。しかし、経験豊富なパートナーと組めば話は別です。無駄な失敗を避け、より早く、より効率的にグローバル展開を進めることができます。
在庫や通関管理から海外マーケティングまで、弊社が複雑な工程をシンプルにし、日本企業の成長に集中できる体制を整えます。ゼロから構築する必要はありません。すでに整ったインフラと専門チーム、多言語対応、最適化された物流も。リアルタイムで状況を可視化できる仕組みもあります。すべて、日本の輸出企業のために設計されています。
弊社サービスをご利用いただいた後の海外販売における売り上げの変化

事例:弊社のサービスを活用した成功事例
弊社が、日本の食品ブランドをどのように支援し、物流の課題を乗り越えて50ヵ国以上へ展開させたかをご紹介します。
食品ブランド A社 課題
ある有名な日本の醤油ブランドは海外展開を目指していましたが、以前提携していた越境EC代理店では以下の課題が発生していました:
・配送の遅延
・複雑な通関書類
・コミュニケーションの遅れ
これらのネックにより、国際展開は「チャンス」ではなく「負担」となっていました。
解決策
弊社との提携後、食品ブランド A社は日本国内の弊社の倉庫に商品を出荷するだけでよくなりました。以降は弊社が物流、通関、書類作成を一括して対応。国際ルールや書類管理に頭を悩ませる必要がなくなりました。
結果
・導入後、数年間で売上が150%以上増加
・アメリカ、シンガポール、ドイツなど海外の販路を拡大
・社内業務の負担を減らし、本来の業務に集中できた
物流のスムーズ化と配送スピードの向上により、海外顧客がリピーターとなり、社内チームの規模を変えずにビジネスをスケールできました。
最後に:複雑なサプライチェーンこそチャンス
越境ECにおけるサプライチェーンは確かに複雑ですが、ここにしっかり取り組むことが他社との差別化につながります。
信頼できるパートナーと連携することで、初めての海外展開でも安心して一歩を踏み出すことが可能です。ぜひ一度ご相談ください。